過食とは意志に反して止まらないひどい食べ過ぎが続く状態のことです。

過食の原因と仕組み

 

過食とは?イメージイラスト

過食…止まらない食べ過ぎの症状と、止めるための基本的アプローチ

過食の症状

過食とはお腹がいっぱいになっても食べることが止まらない酷い食べ過ぎの状態をいいます。

ストレス喰いやヤケ喰いと呼ばれるような止められない食べ過ぎです。

 

食べ過ぎて太ってしまうことと、極端な運動や絶食や嘔吐などの行為によって痩せようとする行為を繰り返す。

そういった状態が続くようなら神経性過食症=過食症の可能性があります。

 

ただそれは慢性的食べ過ぎとは違います。
慢性的食べ過ぎとは幼いころからの教育やしつけによる習慣化によって身体的に必要以上食べることがあたりまえになっている状態です。

先進諸国に蔓延する生活習慣病の一番の原因となっている問題です。


こういった慢性的食べ過ぎは無意識下の食習慣に関わるプログラムが原因です。

「いっぱい食べれば元気になる」「もったいないから残してはいけない」などの肉体からすれば不適切な信じ込み・思い込みが無意識下でプログラム化することによって習慣行動を創り出しています。


しかしお腹がいっぱいになって苦しいのに止まらない過食には身体のバランスや食習慣とは違った理由があります。
それらがいくらかは関与することがあっても、根本的には代替行為として何か別の問題を食べることに代替している状態です。

 

 


過食を止めるための基本的アプローチ
ストレス喰いやヤケ喰いなどが一過性の過食です。

止まらない過食とは違いますが、繰り返しているうちに過食症となる場合もあります。


原因となっているものはストレス=負荷がかかることによって表現されないで抑圧された感情エネルギーです。
それを発散するための行為として止められない過食=ムチャ喰いが起こります。


根本的解決方法はストレスによる感情抑圧をやめることですが、そのためには無意識下で起きているストレスに対する自動反応の仕方を変える必要があります。

一度や二度はそういった方法で発散できたとしても、身体にかかるストレス=負荷のほうが大きくなってしまい健康そのものを損ねることにもなりかねません。

 
慢性的食べ過ぎを止めるための基本的アプローチ
慢性的食べ過ぎは無意識下にセットされている食習慣的プログラムを書き換えることで止められます。
間違った思い込みを変えるために身体と食事に対する適正な理解と体験による落とし込みによって習慣を上書きすることです。
代替行為的な要因が少なければ数日~1週間ほどの比較的短期間で改善することが可能です。

 

低血糖症からの過食に対するアプローチ

血糖値が不安定な場合も過食の始まる原因となります。

特に甘い物やお菓子類、白米や菓子パンなどがすぐに欲しくなるパターンです。

低血糖の状態になると身体がだるくなったり頭が痛くなったり酷い場合は震えが起きたりもします。

 

血糖値は糖分補給を間隔をおいて行うことでも回復できますし、適切な食生活によって安定化できることです。

ただし精製された白砂糖系のものではなく未精製の糖分や穀物類を摂取する必要があります。

過食してしまうきっかけのひとつにはなっても毎日続く過食症の根本原因ではありません。

 

 

過食という食べ過ぎ過ぎ。

 

過食症の症状

身体の欲求ではない止まらない過食が継続的に続きます。神経性過食症です。
人によって頻度やパターンが違いますが、月に何度かしてしまう人もいれば週に数回繰り返す人も毎日の人もいます。
症状としては特にきっかけとなる特別なことがなくても一定の頻度で過食してしまう状態です。

 

同時に、過食して太ることへの反動から無理な絶食や極端な運動を繰り返します。

常に食べ過ぎとダイエットを繰り返しているような状態です。


また、頭では気づいていなくても過食そのものに依存的になってしまっています。

過食とダイエットの繰り返しという行為そのものによって無意識下であることを満たそうとする隠された目的が存在しています。
交感神経緊張状態が続くことによるノルアドレナリン過多に疲れた脳が快楽ホルモンであるドーパミンを求める結果として依存症状態を作り出しているという側面もあります。

 

自律神経失調症から起きるホルモンバランスの偏りによってうつ状態を併発することもよくあります。
また、定期的に過食を繰り返すことで行為そのものが無意識下でプログラム化されてそれを手放すことに怖れが生じている場合もあります。

 

神経性過食症で苦しむ多くの人に共通しているのが他人からの評価に対する過剰反応と自己評価の低さです。

自己への無価値観の補償行為として他人からの評価に過敏になってしまうからです。


 
止まらない過食に対しての基本的アプローチ
拒食症の後や無理なダイエットへのリバウンドとして始まることが多く見受けられます。
また、受験や仕事、対人関係などに対しての強い重圧が続く状況において始まることもよくあります。


血糖値の安定やミネラルバランスなど身体的な調整も必要ですが、根本的な原因は無意識下に存在している心理的要因です。
そこに存在している問題から目を背けるための代替行為こそが過食の本質です。
 
環境を変えたり目先の気分が変わることでも一時的には止まりますが、根本的な原因の解決が重要です。
それをしないままでは一時的には止まってもいずれまた繰り返す人が多いのも事実です。


原因と理由によっては過食というパターン行動的行為と無意識反応を切り離ことで過食症という行為は止められることもあります。
その人の原因となっている心理要因の内容と割合によって止まらない過食に対するアプローチ方法が変わってきます。

それが可能な場合には止まらない過食という行為から開放された状態で余裕を持って根本的要因の解決に取り組めます。

 

どちらにせよ、改善の基本となるのは無意識下に存在する本質的要因の解消。

そして食に対する間違った思い込みを正して本来の身体が求める適切な食事を理解&体験することです。

無意識下に抑圧されているメンタルな問題の解決や、日常的行動からセロトニン=バランスホルモンの分泌を促進する方法もあります。

 

 

本当に、吐き出したいものは… 

過食嘔吐の症状


止まらない過食の後で嘔吐します。これも神経性過食症です。
最初は太らないためや食べ過ぎの肉体的苦痛を軽減するために始める人がほとんどです。
しかし繰り返すうちに過食と嘔吐がセットになって嘔吐しなければ気が済まなくなってくる人がいます。
さらにその先は嘔吐そのものが目的となって嘔吐するために過食をするという状態になる人もいます


単に摂食障害というだけでなく歯や内臓をボロボロにしてしまう可能性があります。
吐きダコや唾液腺の腫れ、アゴが異常に発達することによって顔のバランスが見た目にも変形する人もいます。



止まらない過食嘔吐に対しての基本的アプローチ
まずは嘔吐することだけでも止める意志が必要です。
なぜならいくら食べ過ぎても嘔吐すればまたお腹は空っぽになります。
キリがないのです。酷い状態になると1日に何度でも繰り返せます。
繰り返せてしまうのです。
 
過食嘔吐している人のほとんどに太ることへの極端な恐れがあります。
だから、過食してしまった…太る→太ることが怖い…吐けば太らない
そういった思考パターンが自分を自動的に過食嘔吐という行為へと走らせます。


その怖れに反して吐かないことが難しいことはわかります。
しかしそれは太らないかもしれませんが身体に大きな負担をかけて代償を支払うこととなります。


食べ過ぎたら太る。そのあたりまえのことを受け入れる必要があります。
そうすれば次に食べ過ぎることを改善していけますから。
 
そして過食嘔吐には罪悪感や極端な自己否定感が強く関係しています。
そういった負のエネルギーを吐くことによって流し出そうとしている側面があります。
過食嘔吐を改善してゆく時には罪悪感や極端な自己否定を作り出している部分を見直すことが必要となります。

 

 

フルーツ写真 

過食下剤・チューイングとは


前述の嘔吐の代わりに下剤を使うパターンです。
嘔吐と下剤の違いはあっても症状の後ろに隠されたエッセンスは同じ部類になります。
人によってはどんどん薬の量が増えていって一日に100錠以上飲み続けている人さえいます。
体重を減らすために利尿剤を使用する人もいますが下剤とともに非常に危険です。


 
過食下剤やチューイングに対しての基本的アプローチ
メンタルな原因、行動パターンの本質は過食嘔吐と似通っています。
だから過食嘔吐と過食下剤を併用している人もよく見かけます。
チューイングとは口の中で噛んだ食べ物を飲み込まないで吐き出す行為です。
いずれ過食や過食嘔吐へと変わってゆく可能性が高いことは推測できることと思います。
 
チューイングは過食嘔吐と同じでキリがないところがあります。
下剤のほうは薬の量にキリがないところがあります。
身体にはキリがあることを理解することが必要です。
無理は一時的には押し通せますが延々とは続けられません。

 

 

拒食というアピール。 

拒食という症状

 

多いのは10代半ばから拒食症が始まるパターンです。
食べられないことによって痩せ細り体力が無くなり学校などへ行けなくなる。
命にもかかわることなので酷ければ病院に治療入院する場合も多くあります。


大人になってからでも拒食が始まる場合があります。
ダイエットと関わって始まる場合もありますし人間関係におけるストレスがきっかけとなる場合もあります。
共通しているのは拒食期が終わると反動として過食症になる人がほとんどであるということです。

過食と拒食を繰り返す人もいます。
この場合は主に太ることへの恐れから無理と反動の間を大きく揺れ動いているような状態です。
ダイエットとリバウンドを延々と繰り返している中での無理に作った拒食状態といえます。

この場合は神経性過食症の分類に入ります。


 
拒食に対してのアプローチ
拒食の大きな原因となっているものに無意識コミュニケーションとしてのアピールがあります。
母親や周りの環境に対しての本人に自覚のないアピールです。
過食症で苦しむ多くの人達にこういった無意識コミュニケーションは共通する原因となっていますが、拒食の場合は特にこの傾向が強く現れています。


それは拒食期を終えて過食期に入ってからも根本的に継続されています。
家庭、学校、会社といった環境の中で自分が無意識に訴えているものの正体を理解する必要があります。


拒食から始まった過食症や過食嘔吐の場合には代替行為としての要因だけでなく、こういった本人が気づかないままに自分や周囲を振り回してしまっている無意識間コミュニケーションを理解して改めることが必要となります。
  
 

過食という名の自傷行為。

 

 

どんなことにも理由の存在しないものはありません。

 

自分では止められない過食にも理由があります。

 

頭からすると、何故そんなことをするのかがわからなくても。

自己嫌悪することがわかっていながら止めることができなくても。

 

そこには明確な理由が存在しています。

 

止まらない過食を止めるために必要なこと…

それは頭と無意識下で起きているチグハグの原因を明確にして整理整頓することです。

 

頭と行動の両方から…

心と身体の両面から…

アプローチしてゆくことが、最も早く止まらない食べ過ぎを止める方法です。

 

過食の原因は自分の中に隠れています。

 

ある人の体験談から

私は拒食から転じて過食になりました。

仕事をしながら隠れて過食、深夜にコンビニを何件も巡って苦しくなっても食べ続けて過呼吸で倒れるように寝る生活を送っていました。

生きている意味なんてない、と自殺の仕方を考えるようにもなりました。

自分の居場所がないように感じ、いつどこにいても落ち着くことなく過食をし続けました。

 

そして突然声が出なくなりました。病院では強いショックから起こったものでいつ治るか分からない、とりあえず薬を飲みなさいと言われました。

薬を飲む治療はしたくなかったので、和に来ました。

会話も出来ず、人も怖くて半泣き状態でしたが、皆さんが優しく迎え入れて下さり、久しぶりに心落ち着く生活を送ることが出来ました。

 

先生が誘導して下さる瞑想によって自分の深層意識と向き合い、無意識に抑圧していた感情にも気づけました。

そして嬉しいことにその瞑想の後、自然と声を出せるようになりました。

また自分の中に抑圧し続けてきたもうひとりの自分(=インナーチャイルド)が存在していることも分かり、その子と繫がることで自分を癒していけました。

さらに過食衝動にも吹っ飛ばされることなく対処出来るようになりました。

 

彼女の場合は幼いころの家族との関係の中で生じた観念が拒食や過食の主な原因となっていました。

無意識下でのコミュニケーションと抑圧感情の代替行為が拒食と過食を作り上げていたものの正体です。

声がでなくなっていたのも無意識下に原因がありました。

それに気づいて感情を解放することで彼女の声は戻りました。

 

さらに彼女は過食の奥に隠れた理由に気づいてゆきます。

 

そしてそれは望めば必ず乗り越えられます。

 

合宿中の講義と誘導瞑想によって「寂しさ」が過食の原因になっていることに気づきました。

 

そしてその、もっと愛して欲しい…もっと甘えていたい…という気持ちの奥には父親との関係がありました。

 

和に来た当初、私は父親のことを恨んでいました。

今の自分が過食で苦しいのは、小さい頃から厳しく育てられたせいだと。

 

でもそれは私の思い込みでした。

子供の頃の私にとっては怖い存在でしたが、今振り返るととても大切に育ててくれていました。

 

今は怒鳴ったり威圧することもないのに、いつまでも子供の頃の目線でしか父親のことが見れなくて、上手く接することが出来ていませんでした。

そのことに気づいた時、恨みがなくなりました。

そして過食の原因は父親ではなく自分自身にあることを自覚しました。

 

今ある愛を見ようとせずに一方的に自分が欲しい愛だけを求めていたから、

いつまでも自分が満たされないで、その寂しさを埋めるかのように過食をしていました。

 

また過食をしたら両親は甘やかしてくれるという気持ちにも気づきました。

目の前の責任から逃れたくて、いつまでも子供のままで守ってもらいたい気持ちから過食をしてしまう自分がいました。

 

 

今、私は和を卒業して、自分の望む未来に向かって一歩踏み出します。
そこには怖れと不安がありますが、その恐怖から目を背けずに勇気を持って行動することを和で身につけました。
これから先、過食をして恐怖から逃げるようなことをしない自信があります。
 
こんなに辛い人生なら死んだほうがマシと考えていた私が、今は自由に自分を表現したい気持ちであふれています。
たった数週間でここまで変わることが出来ました。
先生、スタッフの皆さん、一緒に乗り越えていった合宿生の皆さんに本当に感謝しています。
ありがとうございました。

 

正直言うと、今でも一歩前に進むことを怖く感じる時には衝動を感じることがあります。

けれど、自立して自分を表現していくと決心したので過食に逃げずに自分と向き合っています。

 

過食や過食嘔吐は、人によって改善されてゆく過程も期間も違います。

根本的原因に気づくことで短期間に完全に手放してしまう人もいます。

また、原因となっているものに気づいてそれと向き合いながら実生活の中で乗り越えていく人もいます。

 

それは代替行為を作り出している原因によって変わります。

無意識コミュニケーションとしての隠された理由によっても変わります。

 

しかし、言えることは…

過食は止められます。

本人が望む限り必ず止めることが可能だということです。

 

彼女はここでの滞在中に身体も整えて肩こりや他の不調も改善していますし健康的ダイエットも成功させています。

あとは勇気を持って自分の道を進んでゆくことでいずれ一切の衝動を手放すことでしょう。

それは今の彼女にとってそんなに遠い未来のことではありません。

 

 

過食説明イラスト