過食は身体の欲求ではありません。奥に隠された原因と理由があります。

過食の原因と仕組み

前回に続いてダイエットに関する話です。
特に今回は「食べる」ことと「食べない」ことの使いこなし方について説明させていただきます。

人間の身体は食べるという行為の後で何が起きるのでしょうか?

「食べる」こと=太る
「食べない」こと=痩せる

といったような短絡的な理解しかなければ「食べる」ことを使いこなせません。
「食べ過ぎる」か「ガマンして食べない」ことの繰り返しになるかもしれません。
極端さへの反動として過食になるかもしれません。

 

「食べる」という行為の後で身体で起こること…

それはまず消化酵素や分解のための酵素が働きだすということです。
そしてその後吸収のための酵素が働き始めます。

酵素というのは身体を動かして行くために必須のものです。
新陳代謝そのものを促して行くための根本となるエネルギーとも言えます。

 

人の身体は酵素を無尽蔵に使えるわけではありません。
仮に今現在使用できる酵素が100とすれば、
その100という絶対量をどんな働きに配分するのかで身体の動きが変わります。

大雑把に仮定すると。

食べるとまず消化や分解そして吸収に関わる酵素が分泌されて使用されます。
これらによって起こる働きは摂取のための働きと分類できます。

そして今度はそれらの栄養分を必要な場所へ運んだり、
そこから老廃物を回収してきたりするための役目を持った酵素が作られて使用されます。

そしてその後に今度は排泄やデトックスに向けて身体を動かすための酵素が使われます。

その一連の働きそのものが新陳代謝という身体内部での働きです。
細胞レベルでの一連の働き、内臓や筋肉レベルでの働き、全体としての働き、
それらがすべて活性化していれば新陳代謝が高いということです。

 

ダイエットをする基本として理解していておきたいのは、
新陳代謝が活性化した結果として痩せるということが起きるということです。

実は人間が痩せるのはそのほとんどが夜寝ている間です。
寝ている間に基礎代謝によって使われたエネルギーによって体にため込まれたストック分が消費される。
それが痩せるということになります。

 

そのことを考慮したうえで食べることと身体の酵素バランスを考えるとどうなるでしょうか。

必要以上に食べ過ぎると酵素が消化吸収にばかり消費されてしまいます。

例えば、消化吸収など入れる側を50%。
その後の代謝や排せつを50%と考えてみましょう。

必要以上に食べ過ぎるという行為は体内酵素を80%、90%消化吸収に使用してしまうということです。
当然その後の代謝排泄に回す酵素が足りなくなります。
残りは20%しかありませんから。

身体を動かすエネルギーが不足してしまうということです。

だから食べ過ぎた後は身体がだるくなります。
次の日の朝は身体が重くて浮腫んでしまうかもしれません。

エネルギー不足によって新陳代謝が低下してしまうからです。

 

その結果として太ります。
必要以上に栄養分を取り過ぎたからというよりも身体の回転が落ちることによって代謝不足となって太ります。

 

食べ過ぎをすると酵素不足によって新陳代謝が低下します。
デトックスまでエネルギーが回らずに老廃物化して太ったり身体を汚す=悪くします。

逆に極端に食べないことを続けることは栄養分を不足させて身体を痛めつけるだけでなくその反動で強い食欲を作り出します。

「食べる」「食べない」を繰り返せば繰り返すほどバランスが崩れて代謝が低下した状態になります。
その状態の痩せるは実はやつれることだったりします。
それはリバウンドしか生み出しません。

 

「食べる」こと、「食べない」ことの意味を理解したうえで使いこなす必要があります。
それを理解したうえで行えば、一定期間「食べない」ことを利用して身体感覚と味覚そして代謝向上のためのリセットが可能です。
(前回説明した内容を思い出してください)
そして、その後の身体のバランスに合った食べ方を身につけてゆくことをここでは「適食化」と呼んでいます。

一定期間消化吸収への配分を10~20%に抑えて残りを代謝に回す。
そのことによってと滞っていた身体&胃の身体感覚&味覚をリセットする。
そして代謝が向上した状態をキープしたまま食べる量を30%40%と上げてゆき50%(消化吸収と代謝排泄のバランスが取れた状態)をつかむ。
それが身体も心も喜ぶ自分にとっての適切な量と質=適食です。

 

食べることにも生理学的に起きている原理原則があります。
そういったことをちゃんと学ぶことも大切です。

過食や摂食障害を改善するということは適切な食べ方を身につける・適切に食べることを使いこなすということですから。

知らないままの思い込みによって無茶を続けることは身体と心を追い詰めることにしかなりません。