食べるという行為は4層の理由で作られています。

過食の原因と仕組み

食べるという行為の4層構造

過食の原因を知るために無意識を理解することが重要だといいました。

何故なら「食べる」という行為のほとんどの部分が無意識層で行われているからです。

食べるという行為には階層があります。

過食を止めるにも層によって対処方法が変わります。

 

頭で食べるイメージ

 

【その1.頭で食べる】

頭で食べるという行為があります。
それは知識で食べるということであって代表的なのはカロリー計算でダイエットするというような食べ方です。


しかしこれは現実的ではありません。
誰かに聞いたり本で読んだ通りの食べ方を定着させられる人はほどんどいないません。

カロリー計算でダイエットする人のほぼすべてがリバウンドするという現実を見ればわかると思います。


もし頭の知識や計算で食べることができるなら過食で苦しむ人は皆無でしょう。

 

 

何故上手くいかないのかには理由があります。

それは「心」が置き去りにされるからです。

 

人間を動かしているモチベーションは感情エネルギーです。

それによって作られた身体感覚(=食欲もそのひとつです)です。

それは非常に強い欲求であって頭の理屈でそれを抑え込むことは不可能です。

 

食に対しての正しい知識や情報は大切です。

しかしどれだけ頭で理解したとしてもそれを実行し続けることは難しいと言わざるを得ません。

置き去りにされた心や肉体はリバウンドという反抗を始めます。

 

パターン行動イメージ

 

【その2.無意識のパターン行動で食べる】

お昼になるとお腹が減っていない日でも自動的に御弁当を広げてしまう人がいます。

誰かが何かを食べているのを見ると自分もそれを欲しくなる人がいます。

 

もうお腹がいっぱいになっているはずなのに目の前のものを平らげなければ気がすまない人がいます。

一口でも残っているうちはもったいないからとお腹がいっぱいでも残せない人がいます。

 

毎日寝る前になると何かを食べなければ眠れないという人がいます。

休みの日には朝から食べ続けなければ気がすまない人がいます。

明日こそ食べ過ぎないと誓ったはずなのにいつものように食べ過ぎてしまう人がいます。

 

 

それらはすべて無意識にセットされたパターン行動です。

さまざまな理由で無意識というシステムにセットされたプログラム的自動行動です。

 

何故そんなプログラムが身についてしまったのか?

 

例えば食べ物を残すことはもったいないことだとしつけられます。

例えばお腹がグ~ッと鳴ったらお腹が空っぽだから何か食べなさいと言われます。

例えば「お腹いっぱい食べた?」と多くの人達から親切心で聞かれ続けます。

 

その結果、

目の前にある食べ物を残せない人がいます。

お菓子の袋を空ければ最後まで食べないと収まらない人が出てきます。

お腹がパンパンになるまで食べることを止められない人が出てきます。

 

何度も言われ続けてきたことや体験してきたことが無意識においてプログラム化しているからです。

 

 

ほとんどの人がこういった無意識下にセットされたプログラム行動として食べることを繰り返しています。

それこそが食習慣です。

 

このプログラムに気づいて書き換えることが食生活を変えるという具体的行為となります。

それができないうちは頭でいくら考えてもその通りには行動できません。

 

代替行為イメージ

 

【その3.無意識に抑圧された欲求の代替行為として食べる】

無意識のさらに深いところでは感情エネルギーが身体感覚としての食欲に置き換えられます。

それを代替行為と呼びます。

 

ストレス喰いと呼ばれる食べ方はまさにこれです。

対人関係や外圧=プレッシャーで発散できないままにため込んだ欲求や感情エネルギーの代替として食べることで発散しています。

 

 

代替行為が食べるという行為になる場合が過食や過食嘔吐です。

もちろん代替行為はアルコールやギャンブル、恋愛やSEXまで現れ方はさまざまです。

果ての無いダイエットの繰り返しも代替行為でありそれらは一種の依存症といえるでしょう。

 

訴えとしてのイメージ

 

【その4.無意識に行われているコミュニケーションとしての食べる】

過食や拒食の奥に隠れているのが誰かへのコミュニケーション。

つまりアピール(=訴え)です。

 

もちろん頭ではそんなことは夢にも思ってはいないかもしれません。

しかしコミュニケーションとしての過食は摂食障害に苦しむ多くの人にとっての現実です。

過食の原因として最もわかりづらい気づかない部分といえるでしょう。

 

自分が母親や恋人に依存していると自覚している人でさえそこで起きているエネルギーゲームと無意識コミュニケーションの全容に気づいていません。

そこからの自立が過食や拒食を手放すための最も分厚い壁となって立ちふさがっているものの正体です。

 

 

以上4階層における「食べる」という行為を簡単に解説してみました。

過食という行為のほとんどが無意識内で起きていることがおわかりかと思います。

 

また、上記した以外に4層すべてにおいて個人々、さまざまなバリエーションが存在しています。

無意識を知る、無意識を観る、無意識にアプローチする。

くどいほどお伝えしているそのことの重要性がわかっていただければと思いっています。

 

次項「過食を止める方法(3)」においては無意識への直接体験を説明させていただきます。