過食は身体の欲求ではありません。奥に隠された原因と理由があります。

過食の原因と仕組み。止まらないむちゃ食いを止めるために。

第14回の無料通信の内容です。

参考にしていただきたくHP内で再公開させていただきます。

 

20年間摂食障害で苦しんだ人が合宿に参加されました。
毎日続く過食嘔吐と夜間覚醒摂食。症状はかなり重度の部類に入ります。

そして昨日メールをいただきました。
ぜひみなさんにも読んでいただきたいと思い紹介させていただきます。

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こんにちは。

10月に入り、秋の季節も深まってきました。お元気にお過ごしでしょうか。
先月の合宿では、本当にお世話になりありがとうございました。

和で過ごした9日間がつい2週間ほど前のことなのに、もう何か月も前のことのようなとても不思議な気持ちで今これ書いています。
それぐらい、私の人生にとって大きな、貴重な9日間でした。

最後の日、先生がバス停まで駆けつけてきてくださり、私が見えなくなるまでいつまでも見守っていてくださるのをバスの中から見ていた時、
次にここに来るときは、絶対に、これまでの弱い自分とは違う新しく生まれ変わった自分で戻ってこよう、そして、次に先生にご連絡するときは
「私はもう過食をしていません!私はもう大丈夫です!」という報告をしようとその時心に決めました。

そのため、今日までメールを送れずにいました。
ご連絡が遅くなり申し訳ありません。


合宿から帰って3日ほどした頃から、止まっていた夜間覚醒摂食が再び始まりました。
日中も過食とまでは行かないまでも、黒糖などのだらだら食いが続き、食べることへの依存を手放せない自分に直面しました。

少し動揺はしましたが、でも私はもうこれまでの、1人でどうしていいかわからずにただただ自分を責めて途方に暮れていた私とは違います。
今回は決して逃げませんでした。

講義のノートを何度も読み返し、講義で伺ったお話や先生とバス停でお話ししたことを思い出し、そしてヒプノで目の当たりにした過去の体験や感情をもう一度
真正面から見つめ直し、今の自分と向き合いました。
それでやっとわかりました。

13歳の時に死に近づいていくおじいちゃんから目を背け、その時から身に着けてしまった私の思考の形に。
恐怖から自分を守るためにそれを正当化し、けれども自分の中に沸き起こった感情がなかったことになどできるわけもなく、結局それによって苦しめられていたんだということに。
いつも私は逃げていたんだということがようやくわかりました。

これに気が付いた日曜日の夜から今日まで夜間覚醒摂食は起きていません。


そして昨日、体調が思わしくなかったため仕事をお休みして自宅で休んでいました。
お昼頃、いつの間にか眠っていたようでした。

そして、夢で先生に会いました。
ちょうどその時間は先生は講義が始まる頃だったと思うのですが、最初から最後まではっきりとした本当に不思議な夢でした。
夢の中で先生から「恐がるな。」「大丈夫や。」と力強い言葉をかけてもらっていました。
そして目が覚めると、眠る前のけだるさは消えていて、とてもエネルギーに満ち溢れている感覚がありました。
胸のつっかえが取れたようなすがすがしい気持ちでした。


この時、私の過食衝動が消えたことを感じました。

不思議ですが直感的にそう感じたんです。
「あ、これでもう大丈夫だ。」と。
今、本当に気持ちが楽です。


もう私には過食は必要ありません。
どんな出来事もどんな感情も目を背けずに受け入れていきます。

昨夜は、父の夢を見ました。
今のところ父に大きな変化はありませんが、そう遠くないうちに変化が現れるのだろうと思います。
恐がらず、しっかりと見守っていきます。

18歳から始まった摂食障害。とても長かったですが、本当に学ぶことがたくさんありました。
辛かったですが、かけがえのないものをたくさん得ました。
私が幸せになるためになくてはならなかった経験だったと思います

和で出会ったMちゃんとは合宿から帰ってからも連絡を取っていて、いつもメールや手紙で本当に温かい言葉をかけてくれるんです。
最初、ここに来る人達はどうしてみんなこんなに温かいんだろうと思ったのですが、みんな心に愛があるから
温かいんですね。愛のある温かい人達がそういう人達を引き寄せているからなんですね。


私もそんな人に愛を与えられる人間になりたいと思いました。

今、これからの自分の人生が楽しみで仕方ありません。
私は現在、京都で司法書士をしているのですが、他にもまだまだやりたいことがたくさんあるんです。
残りの人生では時間が足りないんじゃないだろうかというぐらい。
でも、また一つやりたいことが増えました。

私と同じような辛さを抱えている人たちのサポートがしたいです。
そして、まだ10代の若い子たちが私と同じような苦しい思いをしなくて済むように、この私の経験を生かして些細なことでも私にできることを探してみたい
と思います。


引き寄せられるようにして和の合宿に参加し、先生に出会い、合宿で生活を共にした皆さんと出会えたことに心から感謝しています。
フィールドに現れる人が変わり始めるというのを今まさに実感しています。

本当に、本当にありがとうございました。
私は必ず幸せになります。

近いうちにまたお会いできます日を心から楽しみにしています。
感謝を込めて


***ヒプノセラピーによって彼女は潜在意識から摂食障害の原因となった出来事として祖父と父親との記憶を見せられています。
そしてその時に持った怖れと罪悪感から目を背けることこそが本当の理由でした。

もちろん彼女がこのまま二度と過食が起こらないかどうかは今の時点ではわかりません。
しかしこれだけは言えます。
これからの彼女はもう無力だった20年間とは違います。
自分の力を取り戻し始めた彼女は着実に歩いてゆくでしょう。本当に望む自分自身の人生を。***