過食症というのはパターン化された食べ過ぎが止められない状態のことです。

過食の原因と仕組み

過食症というのは一種のパターン行動です。それは無意識的に繰り返される自動的・反復的なパターン化された行動プログラムです。

パターン行動に

過食を望んでいる人はいませんよね。

けれど何度も繰り返してしまう。

二度とするものかと思いながら何度も何度も繰り返してしまう・・・

それは無意識によってパターン化されているからです。

それは無意識にセットされたプログラムによって作り出された自動行動だからです。

 

例えば、ある人が・・・

 

人に嫌われてはならないと信じている。

でも自分に自信が無いから人の目や評価が怖い。


怖れているから人前に出ると無意識のうちに過度に緊張する。

そのプレッシャーに負けてストレスが溜まる。

それを発散するために過食する。

太ってしまったから人前に出たくなくなる=無意識においては、人前に出なくてよいという理由付けにもなる。

(こういったパターンは人によってさまざまです。あくまで1例として考えてください)

 

といったような無意識下に隠れた方程式で何度か過食を繰り返してしまったとしましょう。

すると次からは何らかの理由で人前に出なくてはならないような状況を迎える度に過食してしまうかもしれません。

ストレスが溜まってきて、ほっとしたくなる度に過食してしまうかもしれません。

無意識の中に反復的反応とそれによる自動行動パターンがセットされたからです。

 

過食症には原因となる思考パターンと感情エネルギーが隠されています。

しかし場合によっては一度セットされた方程式が自動的にパターン行動を作り出していることが主な原因となって繰り返されていることがあります。

パターン化された自動行動こそが毎日の過食の理由になっている場合です。

 

どうして無意識はそんな自動行動パターンを繰り返すのでしょうか?  


もちろん頭でそれをやっているわけではありません。
あくまで無意識層において自動的に繰り返しているということです

 

それを頭の力(=意志)だけで止めることは至難の業です。

過食症や摂食障害のことをよくわからない人は、

「そんなもの意志が弱いからだ。もっと強い意志を持て」

などと簡単に言う場合があります。

自分で自分のことを食べることすら止められない意志の弱い人間だ・・・

と責める人もいます。

 

けれど、それは人間の仕組みを理解していない人の言葉であり短絡的な考え方です。

人間は誰でも無意識にあるプログラムによって行動しています。

心理学的には1日の95%を無意識行動しているとさえいわれています。

 

「あなたが過食してしまうのは、あなたの意志が弱いからだ」

そんなふうに言う人は人間の仕組みが理解できていない人です。

だからそんな言葉に傷つかないでください。

そんなふうに誰かに言われたからといって落ち込まないでください。

ましてや自分自身を嫌悪したり責めないでください。

実はそれをすればするほど過食はひどくなります。

 

拒食や過食症などの摂食障害の始まりとなったきっかけはいろいろあります。

ダイエットの失敗かもしれませんし、親に対する無意識的反抗だったのかもしれません。

学校や会社でのストレスや対人関係への過度の緊張だったのかもしれません。

 

人によってさまざまな原因と理由があったでしょう。

しかしそれを繰り返しているうちにひとつのパターン化された行動。

無意識的に反復しなければおさまらない自動パターン行動になっている部分があります。

 

最初の理由がすでにたいしたエネルギーとして自分を動かしていないのに。

ただ自動行動だけがしつこく自分を振り回し続けている。

そういった場合さえあります。

もちろん実際には無意識下の原因と理由に突き動かされながら表面的パターン行動とのダブルで振り回されている場合のほうが多いとは思いますが。

 

どうして人はこういった反復的行動を繰り返してしまうのでしょうか。

 

それは過去の感情体験に囚われてしまうからです。

人はそれが悲しみや怒り、悔しさといったような感情にさえ執着しようとします。

そこにしがみつくことによって慣れ親しんだ感情エネルギーに浸りこもうとしてしまいます。

それは自我の持つ自己同一化と呼ばれる性質が関係しています。

 

生理学的にいうと脳神経細胞間にあるシナプス間隔に放出される情報伝達物質ペプチドに対する受容レセプターの問題として捉えることもできます。

 

しかしそれを行動学的にいうと、人は感情にしがみつきがるのです。

一言でいうと感情に酔いたがるものなのです。

それが辛い感情エネルギーであってもなかなか手放そうとしないのです。

 

それは感情の抑圧によっても起きています。

自分が感じたくない怖れている感情を無意識下に抑圧してしまう場合です。

そうすると逆に無意識に溜め込まれた感情エネルギーが解放を求めて同じような感情体験を可能にする状況を作り出します。

その感情から目を背けようとすればするほど繰り返してしまうというパラドックスが起こります。

 

それを記憶の再現といいます。

それを負の感情で行えば苦しみの繰り返しとなります。

食べることで起こせば過食症です。過食嘔吐です。

 

こういった無意識によるパターン行動から自由になるためには無意識層にあるシステムを理解する必要があります。

そこにある方程式を理解してプログラムを書き換える必要性があります。

それが過食から自立するということを可能にします。