恐れから目を背ける行為こそが代替行為の本質です。

過食の原因と仕組み

過食を止めるには

恐れと向き合うイメージイラスト

過食症や過食嘔吐は恐れによって作られた負のスパイラルです。

過食衝動は本当にしつこいものです。
今度こそやめられたと思っても、また始まってしまう。
何をやっても効果はないし薬なんかで治るものではないのはあたりまえ。
もう一生やめられないのでないかしら?
そんなふうに思ってしまっても仕方がないのが過食です。

過食症と苦しむ多数の人達と向かい合ってきました。
そして心から思っています。
過食症は本当にしつこいものだと。

だから、安易にやめられるとは思っていません。
過食症をやめるためのサポートをしながら想うこと。
それはいつもガチンコの真剣勝負。
そしてそれは私自身の敗北感との戦いでもあります。

しかし、過食を止めることのできた人達も多数見てきました。
人によっては驚くほどの短期間のうちに原因を手放すこともあります。
ただ、ほとんどの人がそれを克服するまでには一定以上の時間を要するのも事実です。


何故そんなに過食をやめることが難しいことなのか。
それは、自分でも気づかない無意識に根本的な理由と原因があるからです。
単に肉体的習慣の問題であれば誰もこんなに苦しむことはありません。
やりかたにもよりますが3週間もあれば新しい肉体的習慣を身につけることが可能です。
無意識下にある本当の原因を解消することこそが難しいのです。

それは何故か?
それは、無意識下にある原因が「恐れ」だからです。

人は誰も自分が最も恐れているものと向き合うことから目をそむけます。
見たくないのです。
そのための代替行為としてさまざまな行為を繰り返します。
ギャンブルやアルコール依存、恋愛や家族への依存が代替行為となっている場合もあります。
そして過食もそういった代替行為のひとつです。
いったいどんな「恐れ」が隠されているのでしょうか。

太ることへの恐怖。
他人から見下されることへの恐怖。
誰にも愛されないことへの恐怖。
孤独への恐怖。
誰からも理解されないことへの恐怖。
将来への不安。
人から見放される不安。
自分自身から見放される不安。

きりがないくらいです。
人は自分で思っている以上に何かを恐れています。
そして怖れに抵抗することが人生の中核になっている場合も多々あります。
それこそが実は自我の特性であり罠なのですが。

潜在意識にある根源的恐れに向き合うことは恐怖を伴います。
何より自分が怖れていることからは本能的に逃げようとしてしまいます。
それは自動反応です。

しかし、それに向き合う以外に代替行為をやめる方法はありません。
いくら繰り返してみても何の解決もありませんから。
そして冷静に考えてみればわかります。
実は代替行為の繰り返しによって被っている実害のほうがはるかに大きいということに。

過食をやめられない一番の理由。
それは自分の奥底にある「恐れ」と向き合うことから逃げ続けることです。

勇気を持って見つめてみてください。
「恐れ」はそれがどんなものであっても本当は実体を伴っていません。
向き合えばわかります。
それが実は幻想であることが。