過食は身体の欲求ではありません。奥に隠された原因と理由があります。

過食の原因と仕組み

無料通信~過食改善の現場から~第1回目2回目の原稿をご紹介します。
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過食、過食症、過食嘔吐、拒食… 摂食障害。
それらはいったいどう違うのでしょうか?
単に表面的症状の違いだけなのでしょうか。

過食というのは簡単にいうと極度の食べ過ぎのことです。
誰にでも経験がありますよね。
食べ過ぎることぐらい。
ストレス喰いという一時的な食べ過ぎもこの範疇に入ります。


それが一定の頻度で起こりだすと過食症です。
人によっては週1度の休みの日になると一日中食べ続けてしまうという人もいるでしょう。
人によっては数日間続いては治まり、また数日間続いては治まる人もいるでしょう。
そして一定の時刻になると過食してしまう人もいれば、一人になったとたん極度の食べ過ぎが始まる人もいます。
中には実家に戻ったり家族と関わり合うことで止まらない食べ過ぎが起きる人もいます。
人によってパターンやきっかけとなる状況は違いますが止めようとしても止まらない食べ過ぎが一定以上の頻度で起きる状態が過食症と分類されます。


過食嘔吐はそれに吐くという行為が連結したものです。
もちろん食べても太らないからと、吐き始める人がほとんどです。
しかしそれを続けていくうちに吐くことそのものが目的になってしまう人もいます。
吐かなければ気持ちが悪い、スッキリしない、気がおさまらない。
吐くことが目的となってしまっている場合の方が症状が重いことが多いと思います。


拒食は10代の死因のトップになるほど増え続けています。
生命の危険がありますので病院で緊急措置が取られる場合もあります。
その治療経験そんものがトラウマ化して問題が複雑化することもあります。
いずれにしても拒食という身体に負担をかけた行為を続けた後のリバウンドとして極度の食べ過ぎが始まることがほとんどです。
人によっては過食・拒食を繰り返すパターンもありますし食べ過ぎばかりが続く場合もあります。


上記した過食と摂食障害で苦しんでいる人が増えています。
病院に入院したり通院したりしてもなかなか治らない。
現在の医療では治癒率が1%ないともいわれて難病指定されています。
お医者さんの中にも一生治りませんと断言する人達もいます。

しかしどうしても伝えたいことがあります。
それは過食や摂食障害はけして治らない病気ではないということです。

実際に今現在ここに滞在している人の中には3人の元気になった人達がいます。
サポートや遊びに来てくれている人達です。
そのうちの2人は最初ここに来た時は過食がひどくて仕事に行けなくなって引きこもっていた人達です。

本人に止めようとする意志があればいつか必ず止められます。
そのことをまず認識してください。
誰かの言葉で勝手にあきらめたりしないでください。

過食は必ず止められます。
もちろん改善期間や方法は人によって違います。
けれど必ずやめることができる行為です。
そのことを心にとめておいてください。
それが何より重要です。


第2回~きっかけとなった出来事~

 摂食障害のきっかけとなった出来事があります。

それは行き過ぎたダイエットによるリバウンドとして始まったり。
拒食症に対する反動として始まったり。
職場や学校での過度の精神的ストレスによって始まることもあります。

これらのきっかけは実は本質的原因ではない場合がほとんどです。
無意識の奥でもっと以前から継続されていたものが表に噴出した時のきっかけである場合のほうが多いと思います。


しかし時にはきっかけとなっている出来事が原因となっている観念にストレートにつながっている場合もあります。

ある人の場合は小学生の時から過食嘔吐が始まりました。
あるスポーツのジュニア選手だった彼女はいくつもの大会で優勝を重ねて周囲の大人達に期待され続けていました。
そして5年生の頃、急速に発達してゆく身体と増えてゆく食事量。
それはけっして特別に食べ過ぎていたわけではありません。
育ちざかりの肉体にとって自然なことだったでしょう。

しかし身体が成長して体重が増えてゆくことが不利なことであるとコーチは信じ込んでいました。

「食べるなら吐け」
それがコーチからの命令でした。

そこから10数年の間彼女は毎日吐き続けていたのです。
競技を引退した後もずっとです。

その人の場合はコーチと親への恨み。
競技を引退してからもずっと続いていた「痩せていなければならない」という強迫観念。
それらを手放してゆくことで過食嘔吐が消えてゆきました。

「私は元気なポッチャリになる(笑)」
その人が自分を縛り続けてきた強迫観念から自由になるために宣言したときの言葉です。

コーチと親を許して、その後に長年の執着を手放した時に。
「痩せていなければ私には価値がない」
「周囲の期待に応えなければ私には価値がない」
それらの信念を新しい自分のための信念と書き換えた時の言葉です。

その後、彼女はメールでこんなことを送ってきてくれました。
「近頃信じられないくらいモテるんです。もしかして人生最高のモテ期に入っちゃったかも」

今まで、どこか固いイメージで中性的だった彼女が、
周囲には、より女性的により魅力的に写るようになっていったのだと思います。

そして彼女は素敵な旦那さんと結婚しました。
そして今も幸せに暮らしています。


この人の場合は一般的なきっかけではありません。
しかし参考になる部分もある人がいるかもしれません。
実際に他の競技やバレエにおいて同じような体験をして過食や過食嘔吐を続けてきた人を何人も見てきました。

小学校時代から何らかの競技で実績をあげて周りから期待され続けていた人。
途中でそこからドロップアウトしてしまった人。
中学高校時代のクラブ活動がきっかけで過食や過食嘔吐が始まった人。

そこでの重圧や厳しすぎた指導への反動。
いまだに無意識で続く痩せることに対する強迫観念。

それらの抑圧感情からの解放感。
それらに反抗したい欲求。
期待に応えなければならないという重圧感。

太ることへの罪悪感。
期待に応えられないことへの罪悪感。
そういう自分に対する自傷欲求。


そんな想いと思考が無意識の奥に今も継続されている場合があります。
そんな観念が今現在も継続されていることが根本的理由となっている場合があります。