過食症や摂食障害は頭と無意識のチグハグの現れです
過食を頭で望んでいる人は誰もいません。
もちろん食べ過ぎとはわかりながらも食欲を満たす行為にストレス発散を感じる人もいるでしょう。
だからそこには自分が望んでいる一面も存在はしています。
しかし、それが終わった後に自己嫌悪する。後悔する。
そういった自分がいるとしたらそれはやはり心の奥から本当に望んでいる行為ではありません。
食べ終わった後に身体が辛くて動けなくなるようなら身体が望んでいる行為でもありません。
痩せたいのに…と後悔してしまうなら頭が望んでいる行為でもありません。
でも、どこかが望んでいます。
自分の中のどこかが望んで過食や過食嘔吐などを繰り返しています。
頭が望む目的に反して。
身体が望む状態を無視して。
奥底の自分自身が望む自分の在り方に反して。
そしてそれはけして食べることが本質的な目的ではありません。
あえて言えば痩せるか太るかということでもありません。
表面の頭が理解していることとは違った理由が隠されています。
頭でも身体でも奥底の自分でもない部分。
それが無意識層です。
そこに存在している理由と目的によって過食症やうつ病などの気分障害は引き起こされています。
だからいくら食べても満たされることはありません。
それで満足して終わりということがありません。
本質的に違う行為をしているわけですから。
だから後悔します。
だから満たされません。
だから延々と繰り返され続けます。
それが代替行為です。
代替行為とは無意識下にある違う欲求を頭が理解できないままに食欲などの身体感覚を創り上げて行為行動している状態です。
なので頭と行動がチグハグになります。
痩せたいと望みながら食べ過ぎる。
今日こそ食べ過ぎしないと願いながらお腹いっぱいになっても食べ続ける。
自己嫌悪しながらその行為を続けてしまう。
といった具合です。
それを止めるためには頭の内側に合って知覚している方向性と無意識下に存在していて近くできていない方向性を合わせる必要があります。
無意識下にあって自分を突き動かしている見えない欲求の正体を見極める必要があります。
無意識下の仕組みを理解して、自分の無意識下で起きていることを無抜く必要があります。
そこには頭で思ってもみなかった理由が隠されているかもしれません。
頭で望んでいることとは正反対のまさかと思うようなことを望んでいる自分が隠れているかもしれません。
永い間その奥で泣き叫び続けている、苦しみ続けている自分が訴え続けているかもしれません。
勇気を持ってそれを見つめてみる必要があります。
過食症や過食嘔吐などの摂食障害の後ろには無意識下に隠された違う目的が必ずといっていいほど隠されています。
だからいくら知識としての食事法を学ぼうがその通りにはできません。
ミネラルバランスや血糖値、栄養バランスを整えようが衝動的食欲は治りません。
問題の本質は無意識下に存在しているからです。
ストレス喰いなどの過食。
毎日続く過食症や過食嘔吐。
慢性的食べ過ぎから摂食障害まで。
意に沿わない食べることでの悩みの裏側には無意識下に存在する別の欲求やプログラムが存在しています。
過食という本当は望まないはずの止まらない行動の奥には、
頭と無意識のチグハグ欲求が関わっています。
そしてそれを整えることこそが過食症や摂食障害を改善するということに他ありません。