毎日続く過食は時間とお金だけではなく体力や精神力も消耗します。
過食の根本的原因を解消するために自分自身を見つめなおす…
といっても、心身ともに疲れきった状態で自分を掘り下げることはなかなか難しいでしょう。
とりあえず、それが一時的な効果であってもとにもかくにも今続いている過食を止めたい…
そう考えることが自然であり、けっして間違ったことだとは思いません。
さらにその方法が一時的なことに終わらずにできれば継続的に過食をなくすことにつながればいうことはありませんよね。
それが行動パターンから自分を変える方法です。
人の行動は無意識下にある行動パターンから成り立っています。
頭でいくら考えてみても、どんなに強い意思を持とうとしてみても、ほとんどの人がそのとおりに行動できません。
それは人間の行動決定の大半が無意識下にあるプログラムによって自動的にセットされているからです。
簡単にその順序を解説すると、
まず深層部位にその人特有の観念が存在しています。
そしてその観念によって創られているいくつかの無意識基準があります。
それがプログラムです。
その無意識基準によって今度はさらにいくつかの条件付けが決められます。
例えば、「痩せていなくてはならない」「人に評価されなければならない」「人に嫌われてはならない」などです。
そうするとその条件付けにしたがった自動反応を起こします。
その条件付けによってある出来事や状況に対して自動的に「どう感じるか?」「どう思うか?」が決まります。
簡単に言うと、その自動反応が心であり自分が体験することになる感情です。
そしてその自動反応によって次は自動行動(パターン化されたその人独自の行動)が決まります。
寂しさを感じた時に食べ過ぎてしまう。不安を感じた時にためすぎてしまう。プレッシャーを感じた時に食べ過ぎてしまう。。。etc.
最終的に手に入れるもの、それが成果です。
過食もその成果のひとつだということがわかりますよね。
それがどんなに頭では望んでいない結果であっても、自分が作り出した成果には違いありません。
そういった一連の流れの中に独自の行動パターンが構成されているのがおわかりでしょうか。
自分にとってのきっかけとなる行為・状況・ある種の感情。
それが引き金となって繰り返し起こる衝動。
そして食べ過ぎや嘔吐という結果。
そのパターン化された流れを読み取ることが重要です。
それが読み取れれば今度はそれを意図的に変えることが可能になりますから。
人によってはひとつのパターンを変えることがさらなるパターン変化のループを引き起こします。
それによって20年以上続いた過食や過食嘔吐を止めていった人たちもいます。
最初は小さな変化でもそれがループしてゆくことによって大きな変化をもたらすことが可能です。
考えてみたらどんなひどい過食も最初は小さな繰り返しから始まっているのですから。
意図的にパターンを変えてみてください。
無意識下の仕組みや方程式の学びと併用すればさらに効果的に変化を促すことが可能です。