行き過ぎた痩せたい願望は過食症を生みだします。
ダイエットのリバウンドで始まることの多い摂食障害ですが、
それらは表面的なきっかけであることがほとんどです。
過食衝動の奥底にはそれぞれの理由でさまざまな原因が隠されています。
幼少期のトラウマから親や家庭環境より譲り受けた思考パターンまで。
そんな原因のひとつとして極度の痩せたい願望があります。
モデルさんがもてはやされ痩せていることがステータスであるかのような風潮。
学生からOL、主婦までもが痩せていなければいけないような。
痩せてなければ認めてもらえないような気分の蔓延した社会。
わからないではありません。
しかし、行き過ぎた痩せたい願望は過食症に苦しむ多くの女性の共通の課題です。
そういった風潮こそが過食症を蔓延させている大きな理由にもなっているのも事実です。
どうして痩せようとすることが過食の原因になるのか。
普通に考えると痩せたければ食べ過ぎないほうがいいに決まっています。
これは無意識下で起こるリバウンドです。
もちろん間違ったダイエット方法による肉体的なリバウンドもあります。
しかし、この場合は精神的反動としての過食です。
行過ぎた肉体的抑圧や精神的抑圧はどちらも必ず反動を生み出します。
スポーツの試合なんかで、あまりにも負けまいと意識し過ぎると・・・
身体が硬くなって負けてしまうことがありますよね。
これが無意識的反動です。
負けることを意識し過ぎることで逆に負けることを自らの無意識にプログラム
してしまった場合です。
その結果、最も恐れている現実を自らが創り出すことになります。
極度の痩せたい願望の後ろに隠れているものは。
太ることへの度を超えた恐れです。
人間の無意識はそれが希望であろうと恐れであろうと。
最も注目しているものを現実に投影してゆきます。
過食症はこういった無意識的反動が主な原因となって起こります。
本人に理解できない強い食欲は無意識領域において作られた反動の結果です。
例えば、「太りたくない!」と強く思った時に。
無意識にはどんなイメージが投影されているか想像してみてください。
けっして痩せてる自分の姿ではありませんよね。
そこに描かれているイメージは大きく太ってしまった自分…
そしてそのイメージに向かって「そうはなりたくない」と必死で否定している。
無意識にはルールがあります。
それは非定形の言葉が響きにくいということです。
言葉は頭の言語ですから。
無意識は言語の世界ではありません。右脳的イメージの世界です。
結果的に最もそうなりたくない太ったイメージだけがプログラムされてしまいます。
その結果として無意識はプログラムを実行しようとします。
要するに、食欲があがります。
過食症に苦しむ大半の人が強い痩せたい願望を抱えていることの理由です。
無意識の使い方を間違えて自分で異常な食欲を作りだしています。